私の恋は、期限つき
お母さんが、私に彼氏がいるって知ってることにビックリしてしまった。

「ちなみに、お父さんも知ってるわよ。」

「な…なんで?」

「当たり前でしょう。」

「あ…当たり前?」

「そうよ。凜ちゃんのことなら、なんでも知ってるわよ。ちょっと、言いすぎかもかな?でも、過言じゃないわよ。凜ちゃんと接触したことのある人物については、わからないことないわ。」

えっ?
じゃ、じゃ、大我さんのことわかっちゃってるってこと?


ビックリして、目を見開いてしまっている私。


「もう、凜ちゃんたら、そんなビックリしないの。かわいい顔が台無しよ。もちろん、彼氏のこともよくわかってるわよ。」

その言葉に固まってしまう私。

「もう~、凜ちゃん。反対したりしないから~
安心して。」

私のことを軽くたたきながら、お母さんが言う。


へっ?

いま、反対しないって言った?

今度は、呆けてしまう。


「そうよね~、心配してたんでしょう?」


無言で頷いてしまった。

「お付き合いするのに、反対したりしないわ。」

その言葉に少しホッとしてしまう。


「だけど…」

お母さんが、まだ言葉を続ける。

「結婚となると、別よ。」


へっ?
それって…

急に不安になってしまう。

「ある一定の条件があるのよ。」


「…条件?」

「いまは、言えないわ。
だけど、お付き合いは、してて大丈夫よ。」

お母さんにニッコリして私に言う。

なんだか腑に落ちないんだけど、とりあえず付き合ってよいってことで…

お母さんは、反対しないっていう。

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