私の恋は、期限つき

スミスの女性だとわかると、野心家からの誘いがひっきりなしにあったりする。

そんな男性ばかり見ていると、辟易してしまう。

だから、叔母さんが叔父さんを選んだのがわかる。

だって、叔父さんてホントに癒し系オーラがすごいんだ。

穏やかで、一緒にいるだけで寛げる。

そんな叔父さんだから、カリスマ性をもつ者ばかりのスミスの中でも貴重な存在で慕われている。

その叔父さんの子どもなのに、ケイトには、ちっとも癒し部分がない。
カリスマ性は、あるからスミスの特性が色濃く出てしまったのね。


叔父さんが越えた試練は、まず叔母さんがスミス一族だということを受け入れることから始まる。

受け入れて、それでも一緒になると決めたとき、ロースクールへの進学を決めた。

もともとが学業優秀だったらしく、スミスのバックアップのもと、スキップを利用して３年で弁護士資格まで取得して、現在、叔母さんの専属秘書兼、企業弁護士を勤めている。

高卒だったのは、家庭の事情で早くに収入がほしかったからだそうだ。


一緒になると決めてからの叔父さんは、意欲もあり、叔母さんが惚れなおしちゃったと言ってたっけ。


叔父さんがロースクールに在学中に結婚したということもあり、当時は、逆玉でものすごく話題になったって…

だけど、実力は、折り紙つき。


叔父さんは、叔母さんに恥をかかせたくなくて、学校を首席で卒業したらしいから、かっこいいよな。