私の恋は、期限つき
叔母さんの人を見る目が確かだったのもある。


人を見る目といえば、お祖父様が凄い。
人を見る目って、才を見抜く目を持っている。

叔父さんのことも、反対するどころか、叔母さんに叔父さんが試練を乗り越えられるよう説得と全面協力するよう言ったらしい。

それも叔父さんの才を見抜いてのことだっていう。


大我さんとのお付き合いを反対されないってのは、才については、問題ないってことよね。
試練については、人により違うらしいから、わからないけど…


相手を選ぶ基準は、五感で選べと言われている。
見た目、声、匂い、触れたときの感触に味。
味ってのは、キスに当たるのかな?

それら五感が好みだと求めることのできる相手を選べという。

ただし、女性だけは、試練をクリアした相手としか、性交渉をしては、いけないという。


中途半端な気持ちの相手の子孫を残さないようにってのと、気持ちのない野心家に付け入れる隙をつくらないためだ。

スミスの女性だとわかると、やたら性交渉を迫る相手は、スミスが結婚を前提とした相手としか性交渉をしないことを知ってることが多い。
しかも、出来ちゃった婚をねらってるタイプだ。

一緒になれば、財団入りできるのだから、そんな輩が後をたたない。


ま、だからかスミスの女性は、25歳のお披露目までスミスと無関係を装い生活する。

叔母さんは、そのときに叔父さんに会ったのだ。
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