心の中でごめんなさい
私はただ心の中で謝った。

ごめんなさい本当のことが言えなくて・・・

言ってしまえばこんなにも楽しい会話じゃなくなってしまう・・

それと掛かってきた電話・・・隠してごめんなさい

あなた・・美羽・・本当にごめんね・・

「ねえパパ・・今度は3人で会えたらいいね・・」

「パパもあきちゃんに会えたらいいな・・」

「ママ!ママも会いたいでしょ」

「えっ・・ええ・・そうね・・」

食事を終えて家まで歩いていると、私のスマホが震えた。

歩きながら開いてみると・・・元彼だった。

「誰だ?」

「あ・・美羽の学校のお友達のママから・・」

また嘘をついてしまった・・・

届いたショートメール・・・

紗那・・・もう一度・・会いたい

文字でつたえているのに・・このメッセージが

彼の声で聞こえてきた。

もう昔のことなのに・・忘れてた人なのに・・・

もう二度と会うことはないでしょう

さようなら・・・尚樹

返信して鞄にしまった。

主人と子供の背中にむかって小さな声で言った。

ごめんなさい・・・

 <終わり>
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