カ・ン・シ・カメラ
デート
1年前から付き合っている天満颯(テンマ ハヤテ)は、あたしの前でスマホを確認している。
あたし、野原純白(ノハラ マシロ)はそれを横目で見ながらテーブルに置かれているジュースを一口飲んだ。
ここはあたしの部屋で、今日は日曜日。
付き合っているあたしたちは自宅デートをしているところだった。
「ねぇ、何を確認しているの?」
あたしより歳上の颯に聞く。
颯は矢井田高校(ヤイダコウコウ)の3年生、次の誕生日で18歳になる。
あたしは16歳の2年生だ。
「希彩(ノア)が学校の行事で昨日から出かけているんだ。宿泊授業で、今日の夕方には帰ってくるとおもうんだけど、まだ連絡がないんだ」
そう言い、またスマホを確認する颯。
あたしは希彩ちゃんの名前が出てきた途端に興味を失い、部屋にある小さなテレビの電源を入れた。
希彩ちゃんは颯の妹で、今中学3年生の15歳だったはずだ。
その年ごろに宿泊授業と言う事は、受験に関係する大切なものなのだろう。
あたしぼんやりとテレビをみながらそう考える。
あたし、野原純白(ノハラ マシロ)はそれを横目で見ながらテーブルに置かれているジュースを一口飲んだ。
ここはあたしの部屋で、今日は日曜日。
付き合っているあたしたちは自宅デートをしているところだった。
「ねぇ、何を確認しているの?」
あたしより歳上の颯に聞く。
颯は矢井田高校(ヤイダコウコウ)の3年生、次の誕生日で18歳になる。
あたしは16歳の2年生だ。
「希彩(ノア)が学校の行事で昨日から出かけているんだ。宿泊授業で、今日の夕方には帰ってくるとおもうんだけど、まだ連絡がないんだ」
そう言い、またスマホを確認する颯。
あたしは希彩ちゃんの名前が出てきた途端に興味を失い、部屋にある小さなテレビの電源を入れた。
希彩ちゃんは颯の妹で、今中学3年生の15歳だったはずだ。
その年ごろに宿泊授業と言う事は、受験に関係する大切なものなのだろう。
あたしぼんやりとテレビをみながらそう考える。
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