カ・ン・シ・カメラ
☆☆☆
「純白、どうしたのその顔!」
翌日学校へ行くと、杏里が真っ先にそう言ってきた。
昨日は一睡もできず、颯の事を思い出しては泣いていた。
お陰で目の下にはクマができて、充血もしている。
「ちょっと眠れなくて……」
「昨日はデートだったんでしょう? もしかして、なにかあったの?」
その質問にあたしは小さく頷く。
カメラの映像を思いだすと、また涙が滲んできた。
「話せる事なら相談に乗るよ?」
「……ありがとう、杏里」
だけど、話せない。
自分だけの秘密にしておかないといけない。
「純白、あたしそんなに頼りないかな?」
杏里がそう言ってきたので、あたしは涙をぬぐった。
「純白の役に立てないくらい、頼りないかな?」
「杏里……」
真っ直ぐな杏里の視線にあたしは言葉に詰まってしまった。
「今日のお昼、ちゃんと話してくれる?」
そう聞かれ、あたしは小さく頷いたのだった。
「純白、どうしたのその顔!」
翌日学校へ行くと、杏里が真っ先にそう言ってきた。
昨日は一睡もできず、颯の事を思い出しては泣いていた。
お陰で目の下にはクマができて、充血もしている。
「ちょっと眠れなくて……」
「昨日はデートだったんでしょう? もしかして、なにかあったの?」
その質問にあたしは小さく頷く。
カメラの映像を思いだすと、また涙が滲んできた。
「話せる事なら相談に乗るよ?」
「……ありがとう、杏里」
だけど、話せない。
自分だけの秘密にしておかないといけない。
「純白、あたしそんなに頼りないかな?」
杏里がそう言ってきたので、あたしは涙をぬぐった。
「純白の役に立てないくらい、頼りないかな?」
「杏里……」
真っ直ぐな杏里の視線にあたしは言葉に詰まってしまった。
「今日のお昼、ちゃんと話してくれる?」
そう聞かれ、あたしは小さく頷いたのだった。