カ・ン・シ・カメラ
☆☆☆
目が覚めた時、外はもう明るくなっていた。
体にはグッショリと汗をかいていて、パジャマが気持ち悪い。
「最悪な夢」
そう呟き、起き上がる。
心なしか頭が痛い。
変な夢を見て汗をかいたから風邪をひいてしまったのかもしれない。
あたしは手っ取り早く制服に着替えをして、部屋を出た。
ダイニングに入るとあたしよりも先にお兄ちゃんが椅子に座っていて、あたしは一瞬たじろいた。
「なんだよ」
朝ご飯を食べていたお兄ちゃんが手を止め、怪訝そうな目であたしを見る。
「別に……いつもこの時間には部屋にいるから驚いただけ」
そう言い、自分でご飯をついで座る。
「今日は朝から試験があるんだ」
「へぇ」
聞いてもいない会話に、あたしは適当に相槌を打つ。
「今日はきっと、面白い事になるぞ」
ニヤニヤと笑ってそう言うお兄ちゃんを無視し、あたしは箸を取ったのだった。
目が覚めた時、外はもう明るくなっていた。
体にはグッショリと汗をかいていて、パジャマが気持ち悪い。
「最悪な夢」
そう呟き、起き上がる。
心なしか頭が痛い。
変な夢を見て汗をかいたから風邪をひいてしまったのかもしれない。
あたしは手っ取り早く制服に着替えをして、部屋を出た。
ダイニングに入るとあたしよりも先にお兄ちゃんが椅子に座っていて、あたしは一瞬たじろいた。
「なんだよ」
朝ご飯を食べていたお兄ちゃんが手を止め、怪訝そうな目であたしを見る。
「別に……いつもこの時間には部屋にいるから驚いただけ」
そう言い、自分でご飯をついで座る。
「今日は朝から試験があるんだ」
「へぇ」
聞いてもいない会話に、あたしは適当に相槌を打つ。
「今日はきっと、面白い事になるぞ」
ニヤニヤと笑ってそう言うお兄ちゃんを無視し、あたしは箸を取ったのだった。