カ・ン・シ・カメラ
☆☆☆
「お前に妹以上の感情が芽生えたのは、もう何年も前の事だ」
突然そう言われ、あたしはビックリしてお兄ちゃんを見た。
あたしに妹以上の感情を?
そんな事を言われても、ピンとこない。
お兄ちゃんとはここ数年まともに会話もしていないんだから、そんな事に気づくハズもない。
「俺はその気持ちを隠すために難しいコンピューターの勉強を始めたんだ。家にいてもお前と顔を合わせないために」
そう言い、お兄ちゃんは辛そうな顔をした。
部屋に引きこもっていたのは、あたしから遠ざかるためだったようだ。
「でも……どうしても好きで。自分じゃもうコントロールもできなくて……。俺はお前の部屋を調べるようになってた」
お兄ちゃんはそう言い、「ほんと、ごめんな」と、あたしに向けて言った。
「それからお前は颯と付き合い始めて、すごく嫉妬して。だけど、お前が颯の妹に嫉妬していることも、俺は知っていた」
あたしの事ならなんでも知っている。
そんな雰囲気だ。
「お前に妹以上の感情が芽生えたのは、もう何年も前の事だ」
突然そう言われ、あたしはビックリしてお兄ちゃんを見た。
あたしに妹以上の感情を?
そんな事を言われても、ピンとこない。
お兄ちゃんとはここ数年まともに会話もしていないんだから、そんな事に気づくハズもない。
「俺はその気持ちを隠すために難しいコンピューターの勉強を始めたんだ。家にいてもお前と顔を合わせないために」
そう言い、お兄ちゃんは辛そうな顔をした。
部屋に引きこもっていたのは、あたしから遠ざかるためだったようだ。
「でも……どうしても好きで。自分じゃもうコントロールもできなくて……。俺はお前の部屋を調べるようになってた」
お兄ちゃんはそう言い、「ほんと、ごめんな」と、あたしに向けて言った。
「それからお前は颯と付き合い始めて、すごく嫉妬して。だけど、お前が颯の妹に嫉妬していることも、俺は知っていた」
あたしの事ならなんでも知っている。
そんな雰囲気だ。