カ・ン・シ・カメラ
第二の犠牲者
すっかり日が暮れて家に帰ると、あたしはシャワーだけ浴びてそのまま自室へと戻った。
今日のデートは完全に希彩ちゃん中心で、全く面白くなかった。
夕飯には、あたしが食べたいと言ったお店に連れて行ってくれたけれど、それで今回のデートはチャラにされた気分になり、腹が立った。
「なんでデートに妹なんて連れてくるのよ」
ブツブツと文句を言いながらあたしはスマホを取り出した。
家に戻ってから1時間くらい経過しているから、颯ももうお風呂は済ませたかな?
いつも通りアプリを起動させ、髪を乾かす。
簡単に髪を乾かしてか画面を確認すると、薄暗い画面の中に2人分の人影が動いているのが見えた。
その1人は女で、あたしの視線は釘づけになる。
「なんだ、希彩ちゃんか……」
あたしはそう呟く。
後ろ姿しか映っていないけれど、それは希彩ちゃんの後ろ姿にそっくりだ。
こんな時間に見知らぬ女を連れ込んでいるのかと思ったあたしは、ホッと胸をなで下ろす。
今日のデートは完全に希彩ちゃん中心で、全く面白くなかった。
夕飯には、あたしが食べたいと言ったお店に連れて行ってくれたけれど、それで今回のデートはチャラにされた気分になり、腹が立った。
「なんでデートに妹なんて連れてくるのよ」
ブツブツと文句を言いながらあたしはスマホを取り出した。
家に戻ってから1時間くらい経過しているから、颯ももうお風呂は済ませたかな?
いつも通りアプリを起動させ、髪を乾かす。
簡単に髪を乾かしてか画面を確認すると、薄暗い画面の中に2人分の人影が動いているのが見えた。
その1人は女で、あたしの視線は釘づけになる。
「なんだ、希彩ちゃんか……」
あたしはそう呟く。
後ろ姿しか映っていないけれど、それは希彩ちゃんの後ろ姿にそっくりだ。
こんな時間に見知らぬ女を連れ込んでいるのかと思ったあたしは、ホッと胸をなで下ろす。