…… の、 定義
別れのシーンもまったく正反対。


彼女から別れを選ぶ理由を聞いても
別れたくないと必死にあがくトモキに対して、
何も聞かずとも彼女の気持ちを察して
身を引こうとするリュウト。


カッコ悪いくらい人を好きになれると知って
好きになって良かったと言うトモキと、
彼女の幸せを壊してしまった事を悔いて
好きにならなければ良かったと言うリュウト。


最後くらいは彼氏の役目を果たさせてと
彼女をマンションの前まで送り届け
彼女の名前を呼び、好きだよと言って
最後のおやすみのキスをするトモキ。

いつもはマンションのそばまで送っていたのに
今日はもう送って行かないけど
気を付けて帰れよと、サヨナラも言えないまま
鏡越しに彼女の後ろ姿を見送ったあと、
一度も呼ぶことのできなかった彼女の名前を
口にしてホントに好きだったと呟くリュウト。


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