…… の、 定義
メグミとの別れを決めた事は、
何よりもつらかったに違いありません。
だけど、真面目で責任感の強いハヤテは
不確かな約束でメグミの未来を
縛り付ける事はできなかった。


卒業公演の前に二人が
手を繋いで散歩をするシーン。
大事な事を言い出せないハヤテに、メグミが
春になったら一緒に朧月を見られるかなと
言った時のハヤテの心情が切ない。

“言わなかったんじゃない、
言えなかったんだ。”


卒業公演の後、ハヤテはようやくメグミに
ロンドンへ行くと決めた事を打ち明けます。
ハヤテの言う通りにしよう、
泣いて引き留めるような事は
しないでおこうと決めていたメグミが
別れたくないと泣いて引き留めても、
ハヤテの気持ちは変わらない。

お互いに何より相手を大事に想っているのに。

この時、二人がもう少し大人だったなら、
また違った未来があったのかも知れません。



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