…… の、 定義
そしてついに物語が大きく動き始めます。

バーでお酒を飲みながら、
もう終わった恋だと思っていたはずなのに、
ハヤテが結婚すると言い出した頃から
夢の中にアユミが出てくると
リュウに打ち明けるトモ。
それを聞いて自責の念にとらわれるリュウ。

二人の中ではアユミへの想いは
終わっていなかったわけです。

もう会えないと思っていたアユミに
会えるかも知れないとリュウから
同窓会に誘われたトモは、その誘いを断って
会うのが怖いと葛藤に苦しむ胸の内を
ユウに打ち明けます。

13年も前に別れた恋人ですからね。
当時のまま変わっていない方がおかしい。
もし会えたとしても、
どんな言葉をかければ良いのか、
どんな顔をすれば良いのか、
とにかくすべてが、どうしていいのか
わからなかったのでしょう。

トモは13年前のアユミとの恋の終わりに
リュウが関わっていた事をユウに話します。

ユウにとっては信じられないような話。

トモが『Cry for the moon』の頃に比べて
随分変わった理由がここで明らかになります。

“強くて男らしいリュウみたいな男になれば
死ぬほど好きな女を二度とリュウに
取られたりしない。”

誰よりも大好きだったアユミを
親友のリュウに奪われてしまったトモの
心の傷の深さを物語る一言です。




< 82 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop