chocolate---Music
「~♪」
そんなことを考えてると、隣から鼻歌が聞こえてきた
きっとまた新しい曲でも思いついたのだろう
「なにそれ、新曲?」
いつもと同じ質問をする
「そそ!心奏の曲!」
………………
創は昔から私のために曲を作ってくれる
歌うことが大好きだったあの頃も
……歌うことをやめた、今でも
「…やめてよ、そんなの創の曲が無駄になっちゃう」
私が歌うことは、もう絶対ないから…
「んー?いいのいいの、俺が作りたくて作ってるんだから」
そんなこと、しなくていいのに…
あの頃とは違って、素直に喜べない自分がいる
だって大好きな創が作ってくれた曲を歌いたくても歌えないのだから…