意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「ふふ、青い?
ちょうどいいね?
これでいい宣伝ができる……」

やけくそなのか、そのポジティブ発言は。
まぁ、雰囲気は出てると言えなくもないけど。

「……置いてってごめんな、
怖かったんだな?」

「うるさいバカ!
一人で出てこれたもん、怖くないよっ!
バカ!」

「おい、二回もバカ言うなバカ」

口喧嘩をしながらも、至近距離で見つめ合う俺達を、周囲が生暖かく見ていた。
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