意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「中川さんは?」

「高橋に任せてきた」

「中川さんに約束したのに、バカ」

さっきから中川中川って。
俺はな、お前にお願いされたから、仕方なく渋々、了承したんだ。
何をそんなに肩入れしてるんだ、中川の意図も知らないで。

「ちょっとお前、こっち来い」

「や、どうしたの? 瀬田?」

俺は立花の腕を掴んで、足早にその場を去った。
< 138 / 251 >

この作品をシェア

pagetop