意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
立花を連れてやって来たのは屋上。
今日、屋上は閉鎖されていて人気はない。
閉鎖とは行っても立ち入り禁止の看板が立っているだけで、鍵はかかっていないことを俺は知っていた。

「なんなの? もう……」

「ごめんな、謝りたくて……探してた」

頭を下げる。
やっぱり泣かせてしまったんだ。
ちゃんと謝らないとな。

「お化け屋敷。
泣いたろ?
ゴメンな……」
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