意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「ほれ、お前の」
「ん、ありがと!
これこれ、食べたかったんだよね~」
好物のパンを渡せば、途端に機嫌が直ったかのように笑顔になる。
単純なんだよ、だからお子様なんだよ!
人の気も知らずに……。
無性にムカついた。
よし、ちょっと意地悪してやろう。
「それさ、よく売り切れてるよな?」
ウキウキとパンの袋を開けようとする立花に声をかける。
「そだね、人気あるんだよね~。
このコロッケバーガー!」
「俺、食べたことねぇや。
一口くれよ」
「えー、またぁ?」
一瞬嫌そうな顔をするくせに、こいつは結局俺にパンを分ける。
一口だけだよ? と言いながら。
優しいバカ。可愛い鈍感。
「ん、ありがと!
これこれ、食べたかったんだよね~」
好物のパンを渡せば、途端に機嫌が直ったかのように笑顔になる。
単純なんだよ、だからお子様なんだよ!
人の気も知らずに……。
無性にムカついた。
よし、ちょっと意地悪してやろう。
「それさ、よく売り切れてるよな?」
ウキウキとパンの袋を開けようとする立花に声をかける。
「そだね、人気あるんだよね~。
このコロッケバーガー!」
「俺、食べたことねぇや。
一口くれよ」
「えー、またぁ?」
一瞬嫌そうな顔をするくせに、こいつは結局俺にパンを分ける。
一口だけだよ? と言いながら。
優しいバカ。可愛い鈍感。