意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「それで、今日一緒にいることを思い出に、諦めようと思って……。

だって、夢見てたって、絶対勝目、ないんだもん。
瀬田君の立花さんへの愛情、すごいもんね。

それで思い出を胸に今日で諦めようと思ったのに……。
それも忙しくて無理だったね」

くすくすと笑う中川。

「でもね、わたし、立花さんも可愛くて好きなの。
優しいし天然だし」

俺は、黙って聞いていた。
< 152 / 251 >

この作品をシェア

pagetop