意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「ほら美空」

立ち止まる美空を迎えに行くと、おずおずと手を出す。
その手をそっと包み込んで舞台の真ん中まで進めば、歓声が上がった。

そりゃあ、そうか。
こんな格好で、手を添えて。

盛り上がるなって方が、無理だよな。

ああ、美空、可愛い。
本当に結婚式を挙げる時って、こんな感じなのかな。
ウエディングドレス姿の恥ずかしがる美空を目の前に、気持ちが、高ぶる。
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