意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「疲れたね、一休みしよう」

美空がそう言って、ベンチに腰掛ける。
いいのかよ、本物のウエディングドレスだそ?
汚れないか?

って、今更か……。
俺も隣に腰掛ける。

屋台で買ったドーナツを出せば

「ありがと、ちょっと小腹がすいたよね」

と、手袋を片方だけ外した。
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