意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「そろそろ結果が出るんだって!
急いでもどるよ?!」

「え? もう?」

さっきまで友達の元へ行っていたらしい鈴木が、慌てた様子で駆け寄ってきた。
のんびり屋台を見て回っていた俺たちは、その慌てぶりに驚いた。
え、結構切羽詰った感じ?
ドレスのフリルとヒールであわあわしている美空を抱き上げる。
この方が、早い。

おぉ~と、周囲から歓声が漏れる。

さすがに俺だって、これは恥ずかしいけど仕方ない。
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