意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「そりゃあねぇ、舞台であんなことして、舞台袖で騒いで。
しかも告白だよ?
気になって視線、集めちゃうよね?」

一人分かっていない美空に、それはそれは丁寧に、鈴木は説明した。
面白いわぁ、まさかだった! 
と、滅茶苦茶に笑いながら。

えぇっ?
って、驚くなって。

「いやいやど~も!
ありがとうございます!」

俺は美空を立ち上がらせて、周囲に手を振った。
ま、突然騒がしちゃったもんな、ちょっとしたサービスだ。
< 194 / 251 >

この作品をシェア

pagetop