意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「も~、二人共突然いなくなるんだから~!
ほら、着替えと荷物!
体育館に置きっぱなしだったよ?」

さも当たり前かのように、どかどかと俺らのクラスに鈴木が入ってきた。
いや、時々昼休みに来るくらいなら全然良いのだろうけどさ。
こんなにクラスメイトが集まっている独特空間に、よく平気で入ってこれるよな。

「あ、ありさ!」

「もうすっかり鈴木ってさ、この教室に入るの抵抗ないよな」

美空は嬉しそうだけれど。

鈴木は結構タフだ。
……やっぱり妹思いな小姑ポジションなのか……?

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