意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「そんなに紅くなって、思い出しちゃった?
み・そ・ら・ちゃん?」

頬を指で突っついて茶化せば、俺を睨んで鈴木に抱きつく美空。

「ああぁっ!
ありさ、たすけてぇ?!」

「ごめん、助けてあげれそうにないよ?
あ、あとねその体勢。
ドレス汚れちゃうよ?床に跪かない方が良いよ?」

鈴木の膝に顔を埋める美空にきっぱりはっきりそう言い放って、鈴木は美空を立たせた。
おお姉、妹に結構シビアな面もあるんだな。
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