意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
司会の待ち受ける舞台の中心で、俺たちは歩を止めた。
舞台の斜め奥には2位と3位の先輩が並んでいる。
中央に、美空、俺、司会者。

「いやぁ、少女漫画から飛び出してきたかのような美男美女のイチャイチャシーン!
今日は多くの人が悶えておりましたが、いかがですか?!」

いかがですかと言われても。
取り敢えず何か言わないとな。
向けられたマイクに、適当に返す。

「いちゃいちゃも何も、新婚なんで大目にに見てやってください」

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