意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「お前は宣伝でいなかったからわかんないだろうけど。
ずっと行列できてた」

「えー? 行列?!
……凄いね!」

わぁぁっ凄い!
素直に喜んで手を叩く彼女。
無邪気だ。

「お前のおかげだけどさ。
やっぱり一人で歩かせるんじゃなかったって、思った」

「あたしのおかげ? まっさかぁ~。
一人が宣伝したくらいで行列なんてできないよ?
怖かったもんねぇ~、クチコミで広がったんだね」
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