意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「え~? もしかしてあたし、寝ちゃってた……?」
おう、思いっきり寝てた。
机の上の教科書を見つめる立花。
「今日のとこ、難しそうだったからよく聞いとこうと思ったのに……」
悔しそうな呟きが聞こえる。
「飯食って、動いて、喉潤して満足して、寝るって。
お前は本当におこちゃまだなっ」
ムッとこちらに顔を向ける立花。
全く。
心配しなくても今から教えてやるっての。
今日は丁度、バイトのシフトが入っていない日だ。
立花もバイト休みの曜日のはずだ。
放課後、立花に今日のとこ教えてやることにしよう。
高校生になった春から、俺はイタリアンレストランで、立花は実家の喫茶店で、お互いにバイトをしている。
おう、思いっきり寝てた。
机の上の教科書を見つめる立花。
「今日のとこ、難しそうだったからよく聞いとこうと思ったのに……」
悔しそうな呟きが聞こえる。
「飯食って、動いて、喉潤して満足して、寝るって。
お前は本当におこちゃまだなっ」
ムッとこちらに顔を向ける立花。
全く。
心配しなくても今から教えてやるっての。
今日は丁度、バイトのシフトが入っていない日だ。
立花もバイト休みの曜日のはずだ。
放課後、立花に今日のとこ教えてやることにしよう。
高校生になった春から、俺はイタリアンレストランで、立花は実家の喫茶店で、お互いにバイトをしている。