意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「ねぇ瀬田、あんた何かないの?
いいアイディア」

「さぁ?」

退屈な話し合いを一刻も早く終わらせたいのか、立花がこちらに話しかけてきた。
そんなこと言われたって、俺だってこの話し合いに興味はない。
興味があるのはお前だけだって言えたらどんなに楽か。

その時、後ろの高橋が

「は~い」

と手を挙げた。

「何するか決まってないにしてもよ?

取り敢えず我がクラスの美女二人!
立花ちゃんと中川ちゃんを、全面に押し出しそう!
何するにせよ、二人が輝くことをしたら、うちのクラスは成功する!」

え、立花で客寄せしようってか?!
何を言い出すんだ、あいつ!!
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