意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「あ、中川さん、お化け屋敷、受付だねぇ。
何の格好、するの?」

中川の揺れるツインテールの動きにつられるように、頭を左右にゆらゆらと揺らす立花。
つられて揺れてるんじゃないよ、猫か、お前は!

「あ、まだ決まってないんだけどね?」

「そっか、あたしも、まだだよ」

いやいやさっき、ハロウィンだって決めただろうがっ!
舞台に出ることになったショックで忘れたか?
これは後でもう一度、言い聞かせる必要があるな。

「瀬田君、受付に来てもらっても良い?
一人で受付できるか不安で……」

はぁ?
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