意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「瀬田、瀬田だって……!
何も言わなかったじゃないっ?!」

え、責任転嫁?!

そんな顔で責められても。
慌てるか、困るか、責めるか、どれかにしろ。

「お前、衣装なら大丈夫~って前、言ってたじゃん。
俺は、んじゃあ任せよう、と」

ぎゅうっと出来上がったばかりの魔女の衣装を握りしめて。
困った顔をしている。

「あたし何で大丈夫なんて言った?!」

「こっちが知りたいわっ!」
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