青空の君に。
「…奈留瀬!!」
「……」
「逃げないで……ちゃんと向き合え。」
「……」
ごめんなさい。今の私には……そんな勇気ない。

「ただいま。」
「おかえり。ご飯出来てるよ?」
「いらない……」
「……そぅ……」
二階に登って自分の部屋に入る。
そして、真っ先にカッターに手を伸ばした。
ごめんね。ユー。ユーのお母さんお兄さん。
ザクッ
もう……無理なの……

『奈留瀬。』
どこまでも真っ黒な部屋に、ユーの声が響く
「ユー!!」
「会いたくなかったよ……」
「ユ……ー?」
「なんでだよ……お前はまだ……ここにきちゃいけないのに……」
「なんで……?私はユーに会いたかったよ?」
「俺だって……でも……自殺なんてしないで欲しい。」
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