好きと言えなくて
田城ちひろに無理矢理連行されて控え室に入る。


お小言を散々言われた後、服を着替えないと風邪をひくぞと言われたけど、着替える服を持ってきてない。


私の目の前で、田城ちひろは裸になり着替えはじめた。


着替えは他でやってほしいのに。


その時部屋がノックされ女性のスタッフさんが入ってきた。


「サイズが分からなくて、でも小柄の子だから大丈夫かなと思う。」


渡されたのはベイジュ色のワンピース、多分ブランド物だ。


「それに着替えろ。風邪をひかれると俺が困る。」


ありがとうございますと服を受け取ったのはいいけど。


まさかここで着替える訳にはいかないし。


「いいから、さっさと着替えろ。綾華の裸は見慣れてる。」


え、いつ私の裸を見たの?


あ、もしかして10年前の話ですか。


一緒にお風呂に入ったけど、小学生だったし。


いきなり髪をガシガシ拭かれた。


「綾華は直ぐに風邪をひいただろ。」


なぜが胸がキュンとしたけど、いきなり両手をあげろと言われて、上げると着ていた服を一気に脱がされた。


ギャー!


変態。


かなり成長してるんだなのことばの後、田城ちひろを足蹴りした。


痛がる田城ちひろを部屋から押し出した。


最低、変態やろう。


着替えた自分の姿が鏡に写る。


別人みたいだよ。


ワンピースなんて初めて着たから。












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