好きと言えなくて
泣くか、食うか、どっちかにしろと言われても。
涙が止まらないから、焼肉を食べるしかなくて。
いきなり頬をつままれた。
痛い。
田城ちひろを睨むと。
「涙が止まったみたいだな。帰るぞ。」
顔をごしごし擦ると、駄目だと言われた。
「綺麗な顔が台無しだ。」
「綺麗じゃないもん。」
綾華は顔も心も綺麗だから、そのままでいろと言う。
それって誉められてるのかな。
空を見上げても星は見えない。
あの頃は星座も分からないのに、夜空を眺めていた。
智尋兄がいなくなってからも、この空は繋がってると思ったから。
「泣き虫の綾華は昔と変わらない。」
本当にそうだと思う。
子供のままなのだ。
智尋兄と並んで歩けるように、早く大人になりたい。
泣き虫は卒業します。
清香さんみたいな大人になりたい。
涙が止まらないから、焼肉を食べるしかなくて。
いきなり頬をつままれた。
痛い。
田城ちひろを睨むと。
「涙が止まったみたいだな。帰るぞ。」
顔をごしごし擦ると、駄目だと言われた。
「綺麗な顔が台無しだ。」
「綺麗じゃないもん。」
綾華は顔も心も綺麗だから、そのままでいろと言う。
それって誉められてるのかな。
空を見上げても星は見えない。
あの頃は星座も分からないのに、夜空を眺めていた。
智尋兄がいなくなってからも、この空は繋がってると思ったから。
「泣き虫の綾華は昔と変わらない。」
本当にそうだと思う。
子供のままなのだ。
智尋兄と並んで歩けるように、早く大人になりたい。
泣き虫は卒業します。
清香さんみたいな大人になりたい。