好きと言えなくて
告白なんて、絶対無理だ
帰りの車の中で寝たふりをした。
助手席に座る私の頭をそっと触る。
《綾華はそのままでいてほしい。》
寝たふりをしてるから、何も言えないけど。
このままでいて欲しいの意味が分からない。
子供のままでいれば良いのか。
そんなの無理だから。
そう答えたいのを必死に隠した。
マンションにつく頃本当に寝てしまったようで。
田城ちひろにおんぶされていた。
無理だ。
もう少し寝たふりをしよう。
マンションのドアが開くと、咲良母さんが出て来た。
「あら、寝てるなんて可愛いわね。」
「こいつ寝てなんかいない。」
嘘、ばれてた。
ど、とうしよう。
「俺を騙そうなんて、100年早いわ。」
ごめんなさい。
だって、智尋兄の背中は暖かくて、昔に戻ったみたいだったから。
下りようとするとそのまま部屋に連れていかれた。
ベットにどすんと落とされる。
「風呂へ入って寝ろ。」
頷くのに必死だった。
すっかり田城ちひろに戻ってるし。
助手席に座る私の頭をそっと触る。
《綾華はそのままでいてほしい。》
寝たふりをしてるから、何も言えないけど。
このままでいて欲しいの意味が分からない。
子供のままでいれば良いのか。
そんなの無理だから。
そう答えたいのを必死に隠した。
マンションにつく頃本当に寝てしまったようで。
田城ちひろにおんぶされていた。
無理だ。
もう少し寝たふりをしよう。
マンションのドアが開くと、咲良母さんが出て来た。
「あら、寝てるなんて可愛いわね。」
「こいつ寝てなんかいない。」
嘘、ばれてた。
ど、とうしよう。
「俺を騙そうなんて、100年早いわ。」
ごめんなさい。
だって、智尋兄の背中は暖かくて、昔に戻ったみたいだったから。
下りようとするとそのまま部屋に連れていかれた。
ベットにどすんと落とされる。
「風呂へ入って寝ろ。」
頷くのに必死だった。
すっかり田城ちひろに戻ってるし。