名前で呼べよ。~幼なじみに恋をして~
……ねえそうちゃん。あほかな、あほなのかな。
どう考えても無謀だ。
だってこれ期限明日じゃん。右上に明日の日付書いてあるじゃん。
ってことは明日の朝まで、つまり今日の放課後までってことじゃないか。
なんで一人でやろうとしたの……。
そういう優しいところも、ちょっと抜けてるところも好きだけど。
バッチンバッチンうるさくホチキスを振るいながら、そうちゃんが猛然と隣の机に山を作っていく。
「これ一人でやったら終わらなかったんじゃない?」
「気合」
いや、気合でどうにかなるような量じゃないと思います。
一つ目の山が終わると、よし、と小さく呟いたそうちゃんが、すぐにもう一つの山をどんと置いた。
「ずっと三人でやってたの?」
「いや、印刷だけ」
印刷室は狭くてそんなにたくさんの機械が置いてあるわけでもないので、三つの機械のうち二つを昼休み丸々占領するという暴挙の結果、なんとか昼休み中に印刷は終わったらしい。
授業の間の休み時間は、いろいろな人が手伝ってくれて、おかげで並べ替えも終わったという。
ただ、放課後はみんな忙しいとか面倒臭いとかで一人になった、と。
どう考えても無謀だ。
だってこれ期限明日じゃん。右上に明日の日付書いてあるじゃん。
ってことは明日の朝まで、つまり今日の放課後までってことじゃないか。
なんで一人でやろうとしたの……。
そういう優しいところも、ちょっと抜けてるところも好きだけど。
バッチンバッチンうるさくホチキスを振るいながら、そうちゃんが猛然と隣の机に山を作っていく。
「これ一人でやったら終わらなかったんじゃない?」
「気合」
いや、気合でどうにかなるような量じゃないと思います。
一つ目の山が終わると、よし、と小さく呟いたそうちゃんが、すぐにもう一つの山をどんと置いた。
「ずっと三人でやってたの?」
「いや、印刷だけ」
印刷室は狭くてそんなにたくさんの機械が置いてあるわけでもないので、三つの機械のうち二つを昼休み丸々占領するという暴挙の結果、なんとか昼休み中に印刷は終わったらしい。
授業の間の休み時間は、いろいろな人が手伝ってくれて、おかげで並べ替えも終わったという。
ただ、放課後はみんな忙しいとか面倒臭いとかで一人になった、と。