涙が枯れる日 Ⅱ【完】
「私が好きだったらなんで?」
「俺が桜花じゃなくて、理子を信じたら桜花に妬いてもらえると思ったんだ」
「それだけで、私は裏切り者になったの?」
「すまねぇ…。妬いてもらうどころか、俺が妬きだして、桜花を苦しめることばっかした…」
そう言って頭を下げる雷輝。
「もう昔の事はどうでもいい」
「え…?」
「今更って感じ…。この失敗をまたしない様にする事の方が大事なんじゃないの?」
「これから?」
「あんた総長でしょ?メンバーの事も見えなくなったの?」