涙が枯れる日 Ⅱ【完】
「桜花」
「あ、天龍」
天龍に会った…
皆は誤ってくれた…
別にどうでもいいんだけどな
「じゃ、帰るね」
そう言って歩いていると…
怪しい車が止まっているのが見えた…
私は怪しい車から少し離れて歩いた
―――がし
勢いよく腕を掴まれた…
とっさに、悲鳴を上げてしまった
誰かと振り返る前に意識が薄れていった…
「だ…れ…?」
朦朧とする意識で聞こえた声…
「フフッ、楽しみぃ〜」
下品な笑い方…
大嫌いな喋り方…
理子…ちゃん…?
そして意識がなくなった…