涙が枯れる日 Ⅱ【完】
「いいことおもいついちゃった〜」
なにを…やるき?
理子ちゃんは誰かに電話をしている。
誰に電話をしているのだろう…
「ありがとう!」
そう言った理子ちゃんの声しか聞こえなかった…
電話をやめたと思ったらまた、誰かに電話をしだした…
私の目の前で電話をする理子ちゃん
「久しぶりぃ〜雷輝!てゆぅ〜か、天龍?」
天龍…?
「それはねぇ〜内緒!それより理子は今、何をしてるでしょ〜か〜!
1、遊んでる2、危ないことをしてる3、天龍の大切な人を壊そうとしてる」
何を話してるの?
理子ちゃんは「ざぁ〜んねん」と言い、
「正解わぁ〜全部だよ!でも安心して?“まだ“なにもやってないからぁ〜」
全部?まだ?理子ちゃんはこれから私に何をする気?
どんどんと混乱していく頭。
「そんなの自分達で調べなよぉ〜、まぁ桜花ちゃんを助けたいなら早く来るべきかな〜」
なんて言って笑いだす理子ちゃん。
「つかさ、軽く締めて」
理子ちゃんの声につかさは頷く。
そして私に近づいて来たかと思ったら、私の首を締め出した…
「ぅ……ゃ…めて…く…るしい」
少しすると離された。
「早く来ないと桜花ちゃんが危ないよぉ〜」
そう言って電話を切った。
「桜花ちゃんって、お母さんも死んでるんだってねぇ〜」