涙が枯れる日 Ⅱ【完】
「撃たせねぇよ」
部屋に響く大好きな声…
これは…幻聴?
意識が朦朧とするなか、声のした方へ目を向けた…。
「はる…と…?」
そこには、綺麗な顔をした遥斗が居た。
「な、なんで…あんたが居るのよ…」
理子ちゃんの驚いた声が聞こえた。
なんで…遥斗が居るのか…
ダメだ…
もう限界かも…
―――フワッ
私の大好きな香りが私を包んでいるのを感じながら、私は意識を手放した。
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