涙が枯れる日 Ⅱ【完】
私がそう言うと2人は笑って
「そんな訳ねぇ。例えば兄弟みてぇだって事だ」
「そうだよ!兄弟みたいにずっと一緒にいたからねー」
「そうなんだ!すごいね!」
「飛真は親父の近辺をやってる奴なんだよ」
「そうなの!?」
飛真も橘組だったのか…。
「私、知らないうちに橘組の人と仲良くなってたんだね!すごい偶然!」
「偶然じゃないよー、桜花ちゃん」
「え、?偶然じゃ…ないの?」
「遥斗がいなかった間、桜花ちゃんを見てろって言われてたんだよねぇ」
「え…?そうだったの?」
「あぁ」
「そ、でも黙っとけって言われてたから言わなかった…ごめんね?」
「い、いいよ!」
そうだったんだ…