涙が枯れる日 Ⅱ【完】
「おい、おめぇ覚悟はしてるよな?」
桜花のそばに居てやりたいが俺にはやる事がある
「な…な、んで?あんたがここに居るの?」
「そんな事どうでもいいんだよ。お前何やったか分かるか?」
「べ…別に」
「分からねぇか?じゃ教えてやるよ」
俺は基本女には手を出さない。
女に手を出しても弱い者いじめにしか思えないからだ
が、桜花を傷つけた女なら別だ
「お前はな、俺達橘組を敵に回した。それはどういう事か分かるよな?」
俺の言葉に固まる女
「俺達を敵に回した以外に、お前は俺をキレさせた。俺がキレたらどうなるか、組みの奴なら分かってんだよな?それでも桜花を傷つけたお前。死にてぇんだよな?
だったら望み通り死ぬか?」
「い…や…。ごめんなさい!!私、何でもします!だから…殺さないで下さい!お願いします」
そう言って必死に謝る女
謝るぐらいなら初めからやるなよ
俺が謝れて許すと思ってたのか?
だったら本物のバカだな。