涙が枯れる日 Ⅱ【完】




「おい、おめぇ覚悟はしてるよな?」





桜花のそばに居てやりたいが俺にはやる事がある






「な…な、んで?あんたがここに居るの?」





「そんな事どうでもいいんだよ。お前何やったか分かるか?」





「べ…別に」




「分からねぇか?じゃ教えてやるよ」





俺は基本女には手を出さない。






女に手を出しても弱い者いじめにしか思えないからだ






が、桜花を傷つけた女なら別だ






「お前はな、俺達橘組を敵に回した。それはどういう事か分かるよな?」





俺の言葉に固まる女





「俺達を敵に回した以外に、お前は俺をキレさせた。俺がキレたらどうなるか、組みの奴なら分かってんだよな?それでも桜花を傷つけたお前。死にてぇんだよな?
だったら望み通り死ぬか?」







「い…や…。ごめんなさい!!私、何でもします!だから…殺さないで下さい!お願いします」





そう言って必死に謝る女





謝るぐらいなら初めからやるなよ






俺が謝れて許すと思ってたのか?





だったら本物のバカだな。





< 181 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop