涙が枯れる日 Ⅱ【完】
「あの女も連れていけ」
「はい」
隆に引っ張られ出ていった
俺は救急車を呼び、天龍を運ばせた。
「終わったねー」
「あぁ。俺達も病院に行くぞ」
「そうだね!桜花ちゃんが心配だしね」
そう言って俺達が出ようとした時、カタンと物音がした
「誰か居るのか」
「あ!遥斗、あそこ!」
智に言われた方を見ると、女が居た
「お前、誰だ?」
「ご…ごめんな…さ…い。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」
ひたすら謝る女
「ねぇ、この女、桜花ちゃんの親友だった子じゃない?」
「知らねぇ。おい、女」
「は…い。」
「俺はお前も許さねぇ。が、お前にチャンスをやる」
「チャンス…?」
「桜花に謝れ。謝ったら直ぐにこの街から消えろ。」
「分かりました」
「このチャンスを無駄にするなよ?逃げたら知らねぇからな?」
「は、はい」
「じゃーな」
そう言って倉庫を出た