涙が枯れる日 Ⅱ【完】
私の中にある疑問がうまれた
「ねぇ、遥斗はどこいってたの?」
遥斗が死んでなかったとしたら、その間遥斗は何をしていたのか…
何の為に死んだふりなんか…
「アメリカだ」
アメリカ?
「アメリカ行くためだけに私に死んだって言ったの?」
「そんな訳ねぇだろ?理由があるんだよ」
そして遥斗は全てを話してくれた…
話を聞き終わった私はビックリしていた
遥斗は全部、私を守るためにこんな事をしてくれてたんだ…
「遥斗…ありがとう!」
と私は遥斗に顔を向けようとしたら、遥斗に口を塞がれた。
「ぅん…うっ」
どんどん深くなっていくキス
久しぶりに激しいキスをして、私の息はもう上がっていた。
「っは…ると…もぅ…むり」
「とまんねぇ」
なんて言って更に深くなったキス
「はる…と…くるし…いっ」
その言葉でやっとキスをやめた遥斗
「やべぇ、桜花が欲しい」
「え、いや、でもここ病院だし」
なんて私が焦ってると
「桜花が退院したら、桜花を食う。だから早く治せよ?」
と色っぽく笑う遥斗。
「う、うん」
遥斗の言葉に驚いたけど、それ以上に嬉しかった
遥斗のものになれるって思うと
早く…遥斗のものになりたいな…