涙が枯れる日 Ⅱ【完】
「だから退院だって知ったら喜ばれますね」
「そうですね…」
「じゃ私は行きますね〜、無理のないようにね?」
「はい、ありがとうございました!」
先生は私の点滴などを外して出ていった。
遥斗とついに…
あーだめだ!
私は何も考えないように帰れる準備をした
―――コンコン
「桜花ちゃ〜ん!」
「智?どうぞ」
私の予想通り、智と隆、遥斗が入ってきた
「おはよ〜桜花ちゃん!」
「おはようございます」
「おはよ〜!智と隆!」
「桜花、もう大丈夫なのか?」
「遥斗もおはよ!うん!大丈夫だよ」
「そうか、俺も手伝う」
「あっ!大丈夫だよ!もう終わったから」
「そうか。もう帰れるのか?」
「うん!帰りに受付よったら帰れるよ!」
「ならもう帰れるな」
「桜花ちゃん退院おめでと〜!!」
「おめでとうございます!」
「ありがとう!!」
「じゃ、帰るか」
「うん!」
そう言って荷物を持とうとすると、横から智と隆の手が伸びてきた。