涙が枯れる日 Ⅱ【完】
「え、ちょ、私自分で持つよ!」
「い〜のい〜の!俺らに持たせて」
「そうですよ、私達に任せてください」
「え…でも。私の荷物だし…」
私がそんな事を言ってると、智が私の側まで来て、「遥斗と手繋いであげて?」
と小さ声で言った
「ちょ…な、なにいって「桜花、なに智と喋ってんだよ。行くぞ」
と言って私の手をとった
「でも…荷物持たせるのは…」
私の言葉を聞いて、遥斗はピタッと止まって引き返して行った