涙が枯れる日 Ⅱ【完】
かと思ったら遥斗は荷物を持って戻ってきた
なんだ!荷物持ってきてくれたのか!
と思って受け取ろうとすると、遥斗は手を繋いだ。
「え…?手じゃなくて…荷物…」
「これは俺が持つ」
そう言って意地悪な笑顔を向ける遥斗。
「でも悪いし!」
私も食い下がろうとしないでいると
「いいから行くぞ」
そう言って歩きはじめる遥斗。
こうなった遥斗は何を言っても譲ってくれない
私は諦めて静かに歩いた。