涙が枯れる日 Ⅱ【完】



かと思ったら遥斗は荷物を持って戻ってきた





なんだ!荷物持ってきてくれたのか!





と思って受け取ろうとすると、遥斗は手を繋いだ。





「え…?手じゃなくて…荷物…」





「これは俺が持つ」

そう言って意地悪な笑顔を向ける遥斗。


「でも悪いし!」


私も食い下がろうとしないでいると

「いいから行くぞ」




そう言って歩きはじめる遥斗。





こうなった遥斗は何を言っても譲ってくれない





私は諦めて静かに歩いた。





< 210 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop