涙が枯れる日 Ⅱ【完】
「実家だ」
「実家?誰の?」
私がそう聞くと
「俺の実家だ」
と爆弾発言をした遥斗。
「え…?遥斗の!?い、今から!?」
「あぁ、そうだ。あんな事があったしな、親父が連れてこいって」
「え、え??」
「やめとくか?」
「ううん!行く!」
「そうか、無理してねぇか?」
「え、無理?全然。てゆうかこの格好でいいの?」
今の私の格好はどう考えても挨拶に行ける格好ではない。
「大丈夫だ。そのままでいい」
「え、いいの?」
「あぁ。」