涙が枯れる日 Ⅱ【完】
**遥斗のお父さん**
遥斗の隣に居るととても見られる。
こんなに見られるのは学校以来だからどうしていいか分からない。
私は、感じが悪いと思われないようにニコッと笑った。
すると何でか私を見ていた組員さん達が赤くなった
ど、どうして??
私が困っていると遥斗がピタリと止まった
「おい…今桜花の笑顔見た奴後で覚えとけよ?」
と言い放つ遥斗。
「遥斗?」
なんでこんなに遥斗が怒ってるのか分からないでいると
「遥斗はね、桜花ちゃんの事ここの奴に見せたくないんだよ」
と笑いながら智が教えてくれた。
私はそれを聞いて嬉しくなった
それって…
「嫉妬?」
私が遥斗に聞くと
「ちげぇーよ…」
とそっぽを向いてしまった。