涙が枯れる日 Ⅱ【完】
2人ともプルプルと震えながら
「冗談だよ!!!ごめんって!だから晩飯抜きは勘弁!!」
「すまん遥斗!!悪気があった訳じゃない!だから晩飯抜きはダメだ!!!」
な、なんと?
「なんで晩飯?飯より命の方が大事でしょうが!!」
私が一人ツッコンでいると飛真が来て、
「この2人1日でも飯食わねぇと死んだと一緒なんだよ」
と教えてくれた
それなら納得だ。
一人フムフムと首を振っていると
グイッと引っ張られたと思ったら、私の大好きな柑橘系の香りがフワッと漂った。
いきなり引っ張られたせいで遥斗の胸で鼻をぶつけた
「ちょっ!遥斗?」
「お前ら桜花に引っ付き過ぎだ」
と言ってギュッと私を抱きしめた
「まぁまぁ、そんなに怒んなよ!親父さん待ってるし急ぐぞ」
「後で覚えとけよ」
それだけいい遥斗は私の手を絡めとった
「何だかわからないけどごめんね?」
拗ねてる遥斗に謝ると
「組員には笑うなよ?分かったか?」
と困った顔で言われた
「うん、気は使う。でも無理な時もあるからね?」
「あぁ」
と納得言ってないような返事が返ってきた。
また拗ねたな。
もう…こうなったら…
これは遥斗の機嫌取り。
頑張るのよ私!
私は気合を入れるとピタリと止まった
そんな私を不思議そうな顔で遥斗が見てくる
そんな遥斗の服を引っ張り、チュッと遥斗のホッペにキスをした。
遥斗は凄く驚いてる。