涙が枯れる日 Ⅱ【完】
来たばかりだけどもう帰ろう。
校門まで来た辺りで人影を見つけた…。
「…!?お、おとう…さん?」
なん…で、お父さんが学校の前に居るのかさっぱり分からない。
お父さんは、私の声でやっとこちらに気がついた。
「学校はいいのか?」
「う、うん。どうしてここにお父さんが居るの?」
今日のお父さんは凄く不気味だ。
何かを企んでいるかの様な顔…。
私を殴る時とはまた、違った怖さを感じた…。